俺様先生と秘密の授業【完全版】

「……オレに、何をさせる気だ」

 睨んでいる兄貴に、天竜さんは、楽しそうに笑った。

「なに、たいしたことじゃないです。
 この、僕の率いている組員と、俊介君の預かっている犬たちの前で、言ってくれれば良いんですよ。
『わたしは、莫迦なダメ犬ですが。
 どうぞ、これからは藤沢組、天竜組員さま全員の飼い犬にしてください。
 これから先、何が起きても、ご主人様に逆らいません。
 どうぞ、わたしをご自由にお使いください』って」

 ……なんて……コトを!

 天竜さんの、最低で屈辱的な言葉に、兄貴は、怒りに顔をガッと染め。

 任務中は一言もしゃべらないことになっている、狼たちの間から、怒りのどよめきが起きた。

 反対に、天竜組の方からは、莫迦にしたようなヤジと、笑い声が響き。

 天竜さんは、笑いすぎて出て来た涙を指で拭きながら、言った。

「もちろん、君は、犬なんだから。
 両手を地面について、土下座して、言ってくださいね。
 そうそう、最後には、誓いのキスって言うヤツを頼みますよ。
 僕の靴に、ディープ・キスをよろしく」

「……っざけんじゃねぇ!!」