俺様先生と秘密の授業【完全版】

 年は、あたしと同じくらい。

 まるでお人形さんみたいなキレイなコが、頬を膨らませてぷんぷんしてて……

 周りにいる組員がたじたじになってる。

 名字からしてどうやら、総長の東屋 誠さんのお姉さんか……いや、年齢的に妹さん……かな?

 岸君が仲間の天竜組員に、殴られたことにすごく怒ってる所を見ると。

 そのコはよっぽど心配してるらしい。

 岸君は、東屋さん兄妹に大人気みたいだった。

「だって、岸は、天竜組を辞め。
 挙句に藤沢さんの家を出て、よりにも寄って、宿敵のクソ犬の幹部になるって言うんですよ!
 東屋さんは、それでいいんですか?
 悔しくないんですか……っ!?」

 そう言った天竜組員は、怒っているはずの東屋さんよりも、もっと悔しそうだったけれど。

 東屋さんは、ようやく膨らませていた頬を戻して、言った。

「疾風は、絶対天竜を裏切らないもんっ!
 みんな、藤沢さんの家に一台と、ここの二階に予備で『疾風用の器械』が置いてあるの知ってるわよね……?
 それじゃ、もう間に合わなくなってしまったから……
 私が疾風を、藤沢さん家と天竜組から、追いだして。
 もっといい施設に入れたんだもん!」

 って、一体それはどういうコト?