「……それで、まず俺から縄を切ってくれるんですか?」
なんとなく、腰が引けているように見えるのは、気のせい……かな?
吉住さんの言葉に、直斗がすぃ、と目を細めた。
「まさか、お前、女の子に火傷させるワケにはいかないだろう?」
「そうですが……やっぱり、するんですね? 火傷」
「もちろん、気をつけてやるが、全く、ちっともケガをしねぇ、って保証は無い。
……って、お前、もしかして怖いのか?」
呆れた顔の、直斗に吉住さんは言った。
「ケンカしてる時だったら、どんなケガでも傷でも、全く気にならないんですが……
こう、冷静な時は……その、少し苦手で……」
「……もしかして、お前。
病院の注射が怖くて、悲鳴を上げるタイプだろ?」
「怖いわけ、あるかっ!
俺は、沈黙の狼トップ4ー1の……」
「え、本当?
ダーリン注射が怖いの? かっわいい♪」
自分のセリフ半ばで、吉住さんは、伊井田さんにもそう言われ……顔が耳まで赤くなった。
それを見て、直斗はヒトの悪いほほ笑みを見せた。



