そんなこと言ったって!
早瀬倉先生だって、なんだか殴られてたし、あたしは謝らないもんね!
「ケガをしたこと、心配してくれてとっても嬉しいけど……
何だって、こんなに大勢と、派手にやってくるのよ!」
「ええっ!
それでも、一番早い、五分の一くらいしか、連れて来てないよ?」
何でもないことのように、さらりと言った兄貴の言葉に、見回せば。
なんとか、早瀬倉先生と話は出来た兄貴は。
族のみんなとあたしの待っているファミレスに幹部の四人と乗り込んで来てる。
学校では、チームがまだすぐ側に居るのを心配して、先生たちがこっち見てるし。
ファミレスの店員さんは、店が黒ツナギに囲まれているのを怖がって、引きつった顔をしている。
「五分の一って……
店の外に、三十人はいるよね?」
「さっすが、僕の愛莉♪
目がイイね。
だけど、目立たない所にあと十人隠してるから、全員で四十人だよ。
子供のころ良く読んでた物語、今でも覚えてる?
アリババと四十人の盗賊みたいで、面白いでしょう?」
「……ぜんぜん面白くないし。
それに、大体隠せるんだったら、四十人、丸々隠して一人で来れば。
こんな風に騒ぎにならなかったでしょうが!」
「おお、そうか。
気がつかなかったよ。
やっぱり、愛莉は賢いね」
今、ようやく気がついたみたいに、兄貴は、ぼん、と手を打って納得している。
あ……頭痛い。
兄貴は、決して莫迦じゃない……と思うけど。
なんで、あたしが絡むと、こんな天然ボケっぽくなるんだろう?
皆、良くこんな兄貴についてくるなぁ。
早瀬倉先生だって、なんだか殴られてたし、あたしは謝らないもんね!
「ケガをしたこと、心配してくれてとっても嬉しいけど……
何だって、こんなに大勢と、派手にやってくるのよ!」
「ええっ!
それでも、一番早い、五分の一くらいしか、連れて来てないよ?」
何でもないことのように、さらりと言った兄貴の言葉に、見回せば。
なんとか、早瀬倉先生と話は出来た兄貴は。
族のみんなとあたしの待っているファミレスに幹部の四人と乗り込んで来てる。
学校では、チームがまだすぐ側に居るのを心配して、先生たちがこっち見てるし。
ファミレスの店員さんは、店が黒ツナギに囲まれているのを怖がって、引きつった顔をしている。
「五分の一って……
店の外に、三十人はいるよね?」
「さっすが、僕の愛莉♪
目がイイね。
だけど、目立たない所にあと十人隠してるから、全員で四十人だよ。
子供のころ良く読んでた物語、今でも覚えてる?
アリババと四十人の盗賊みたいで、面白いでしょう?」
「……ぜんぜん面白くないし。
それに、大体隠せるんだったら、四十人、丸々隠して一人で来れば。
こんな風に騒ぎにならなかったでしょうが!」
「おお、そうか。
気がつかなかったよ。
やっぱり、愛莉は賢いね」
今、ようやく気がついたみたいに、兄貴は、ぼん、と手を打って納得している。
あ……頭痛い。
兄貴は、決して莫迦じゃない……と思うけど。
なんで、あたしが絡むと、こんな天然ボケっぽくなるんだろう?
皆、良くこんな兄貴についてくるなぁ。



