トイレの便器で泣いて叫んだときもあった。 風呂のお湯の中で潜って泣いたこともあった。 夏歩が帰った後、泣いたこともあった。 寝ても夢の中でも泣いたこともあった。 起きたら涙を出していたときもあった。 何度宏太を名前を呼んでも 何度宏太に会いたいと願っても この世界に宏太はいない。 それを体で感じたときには自然に涙が出た。 それぐらいあたしにとって 宏太の死は大きかった。 でも泣くときは夏歩たち・・・誰もいないときに泣いてた。 なのに・・・なんで正則くんは知ってるの?