『絶対圭介だけはダメだよ』 そして、突然響いたそんな声に。 『えっ?なっ…なっ…なん…』 あたしは戸惑いを隠せずに言葉に詰まっていく。 『圭介だけは絶対ダメ』 『ダメって…どっ…どういう意味?』 『どういうって…そういう意味よ。圭介は静菜のこと好きなんでしょ?静菜も…』 『えっ……それは…』 『とにかくダメなものはダメ。圭介だけはダメだから。それに転校したらカッコイイ男の子、たくさんいると思うよ?』 お母さんはそう言うと、あたしが言葉を返さないうちにリビングから出て行ってしまった。