こころは、悩んでいた。

思春期になり、多感な時期に刺激を与えるのは、良くないと。

陰ながら見守る立場で居ようと。

その頃、娘のおじいさんが亡くなってしまった。

離れていながらも、こころの良き理解者だったから、こころは、とてもショックだった。

おじいさんを亡くした事で経済的に厳しい状況になった。娘の進路を考えると、心配だった。

引き取りたい気持ちが、沸き上がるが、許される事ではなかった。

前に進めない自分に苛立ちを覚えるが、しかたないこと。

我慢するしかなかった。

心でただ謝りつづけるだけだった。