それだけじゃなくて。

あたしが大人しく屋上に来るのは、教室に来られたら困るから。



―…カラオケの次の日。

屋上に行かないで舞とお昼を食べようとしたら、



「水風いる?」



佐蔵が教室まで来て、あたしをムリヤリ屋上に連れて行ったのだ。

…その時、教室に響き渡った悲鳴は今も忘れられない。



こいつも相当モテるらしく―…

また女子の視線が痛かった。



これ以上教室に居づらくなるのはごめんだから…ね。