もちろん、佐蔵が居たのは偶然なんかじゃない。



あたしは“佐蔵に”会いに来た。

…強制的に。



遡ることあのカラオケの日―…。



―…あたしがトイレから出たとき佐蔵が居て、



「明日からお昼、毎日屋上来い。」


『は?!何でよ?』


「…お前の正体バラされたくなかったらな」


『……。』



―…半ば脅され気味に毎日お昼、屋上に行くことになったのだ。



その時知ったこと。



…佐蔵は一つ上の先輩。

恭哉が今入ってる族の総長で、一番仲が良い…らしい。