知ってるも何も…ねぇ。



『だって今日こいつに、こ―――』



そこまで言って、佐蔵冬可に口を塞がれた。



…手、でね。



「冬可!!何してんの!!桃、苦しがってる!!」



そう恭哉に助け船を出されなかったらあたしは、窒息していたかもしれない。



って言うぐらい強く押さえられた。

その先は言うな…、とでも言うかのように。