時刻は深夜。


ついにあと30秒を切った。



まばらだったカウントダウンも、段々と揃ってきた。



「「──20!」」



周りを見渡せば、目につくのはやっぱり

たくさんの寄り添うカップル。



「「──10!9!8!7!」」



それはあたし達も例外ではなくて……隣には、大好きな大好きな存在。



「「『3!2!1!』」」


「「明けまして、おめでとう!!」」