――――――…
―――…



『――…出来た…』


「お疲れ様。冬可さんに食べさせてあげなよ」


『うんっ!ありがとう』



あたしの目の前には、立派なチョコレートケーキ。

…生クリームがなかったからチョコレートクリームにしたみたい。



これで、冬可に食べてもらえるクリスマスケーキが完成した。

あとは…、



『チキンとピザ…。』


「…それもあたしに作れって?」


『………。』


「…はぁ、分かったわよ。」



盛大に吐いた溜め息はこの際気にしないことにする。

気にしたら終わり、あたしのクリスマス計画が大幅に狂うこととなる。

…それだけは避けなくてはならない。