冬可に気付かれないように、そっと涙を拭(ぬぐ)う。



あたし一人で勝手に勘違いしてた。

緋廻の……あの子達のトップはあたしだけ。

いくらチームが一つになろうと、それだけは変わらない。



それなら――…



「ほら、行くぞ」



…――あなたに、いくらでも付いていこう。