ロビーに戻ると、さっきの静寂さが嘘のように騒がしくなっていた。 人がたくさんいて。 その中でも、固まっている集団の中心にいるお父さんに、声をかけた。 「…じゃあまた後で来る」 そう周りの人達に言ったお父さんは、その集団から抜けてあたしのとこに来てくれた。 「大丈夫なの?大事な話じゃないの?」 というあたしの質問に「大丈夫だ」と頷いて。 そこであたしは聞くことにした。 『ねぇ……あいつらは?』 …誰なの?