「陵おはよぉ…」




お嬢様が目をこすりながら
起きてくる




「美姫様おはようございます」



あ、そうだ大事な事を
思い出した



「あの、




非常に申しづらいのですが


明日の美姫様に用意していた
プレゼントなのですが
実はこないだパーティーの前に
お渡ししたドレスでして…




先にあげてしまったので
何か別のものを
用意しようと思うのですけど



何か欲しいものありますか」



「ん―



いいよ別に


ドレスもらったじゃん」



「そうですけど…





本当に何もないんですか?」




「あるはあるけど





…形じゃないから」





形じゃない?




なんとなく嫌な予感