いつもの他愛のないケンカの最中、綺斗が初めて口を挟んだ。
「……絆って?」
薄く開いた唇から漏れた言葉は、ごく小さな音であった。
それをかすかな声として認知した三人は動作を止め、そっちに首を向ける。
眉をひそめた綺斗が第二声を発した。
「……梶山さんはどうなんだよ?」
スバルの胸倉を掴んでいた手が緩む。
息を飲み、ためらいがちに「綺斗」と呟いて彼に向き直るが、正面に立つと、顔を背けられた。
「『親にとって子供は可愛い、手放したくない』……そう言っただろ?」
鋭い瞳が上目に次吉を睨んでいた。
「なら何で……何で手放したんだよ!?」
「……絆って?」
薄く開いた唇から漏れた言葉は、ごく小さな音であった。
それをかすかな声として認知した三人は動作を止め、そっちに首を向ける。
眉をひそめた綺斗が第二声を発した。
「……梶山さんはどうなんだよ?」
スバルの胸倉を掴んでいた手が緩む。
息を飲み、ためらいがちに「綺斗」と呟いて彼に向き直るが、正面に立つと、顔を背けられた。
「『親にとって子供は可愛い、手放したくない』……そう言っただろ?」
鋭い瞳が上目に次吉を睨んでいた。
「なら何で……何で手放したんだよ!?」


