燈路は2人の背中に黙って手を振り続け、やがて彼女が小さくなり、遠くの闇に姿を消すまでを見届けると、その手をゆっくり下ろした。
「──さ、帰るか。お前らもさっさと帰れ、明日はここを空けるぞ」
口を切ったのは次吉だ。
「佐倉、本当はそろそろ家が心配なんじゃねぇか?」
次吉は燈路の背を二度叩いた。
「お前ぇが家出した理由なんて、どうせタカが知れてる。親が邪魔だと思ったんだろ」
燈路は黙って次吉を見上げた。
次吉はいつになく穏やかな表情だった。
そう見えたのは突然降り始めた雪のせいかもしれない。
「──さ、帰るか。お前らもさっさと帰れ、明日はここを空けるぞ」
口を切ったのは次吉だ。
「佐倉、本当はそろそろ家が心配なんじゃねぇか?」
次吉は燈路の背を二度叩いた。
「お前ぇが家出した理由なんて、どうせタカが知れてる。親が邪魔だと思ったんだろ」
燈路は黙って次吉を見上げた。
次吉はいつになく穏やかな表情だった。
そう見えたのは突然降り始めた雪のせいかもしれない。


