警察に行ったら何もかも明らかになって、家に連れ戻されるオチだ。
その覚悟の上でマサヨを届けに行くと決めた。


それなのになぜか、もどかしさが残る。



綺斗が突然、足を止めた。


「だったら直接、本人に会うぞ」

「え?」

「帰る気がないなら、察に面、割るまでもないってことさ」