ラジカルギャングズGODFATHER

家を抜け出したという自分史上最高の馬鹿をしでかした燈路は、鼻先の感覚がないのも忘れてひたすらに走り続けていた。


行く当てなどない。
だからと言って今更戻る訳にも行かない。
だから走る、それしかなかった。






 * * * * * *





コンビニから出ると、温度の差に身震いをした。


ちくしょう。早く帰って寝よう。


そう考えながらバイクに跨る──と同時に、風が髪を吹き上げた。
風の中に、甲高い泣き声が混ざり合っているのに気が付く。


エンジンをかける手を止め、よく耳を澄ませる。すると、それは子供の泣き声だと分かった。