「ハルと急に仲良くなるなんて物好きね……、後輩だからカッコイイハルに憧れて付き纏っているんでしょう?」

ミユが阿東に詰め寄ってきた。


「あ、俺は憧れとか……」

阿東は凄まれてしどろもどろになってしまう。


「ミユ……これ、先輩だから。言葉遣い気をつけろな?」

助け舟を渡す。


「この、中学生みたいなのが年上ですって!?」

大袈裟なリアクションだが、ミユのおっしゃる通りだ。


「二人とも大人っぽいもんね。」

……あんだが幼いんだよという言葉を飲み込んでおいた。


「そうそう、ハルの誕生日近いでしょ。お祝いしてあげるから次の日曜日空けておいてね。」

ミユは阿東そっちのけで打ち合わせし始めた。