叔父は今日も研究に明け暮れているようだ。
帰宅したら晩御飯を叔父の部屋に運びに行くのが日課である。

襖を少しだけ開けて、おぼんを置いた。

今日はまた一段と騒々しい。



「ああ……千波帰ってきていたのか。」

叔父が薄暗い部屋から珍しく出て来た、渋い叔父も寝間着白衣に鉢巻きと無精髭で全く面影は無い。
眼鏡が埃で曇っているようで袖口で拭いていた。


「どうしたの。」

いつもなら、ご飯を食べ忘れるくらい研究に没頭する叔父だ。


「些細な事柄だ。そう、千波が欲しくて。」

叔父は無理矢理部屋に引き入れる。
突然の出来事だった、物が散らかっている床に押し付けられてシャツを剥がれた。


「ちょっと……叔父さん!」

引き抜かれたベルトは手首に巻かれ、同時にその手際の良さに恐怖を覚える。
俺の声は叔父にも届いておらず、俺は一糸纏わぬ姿に剥かれた。


「全ては千波の為だ、悪く思わんでくれよ。」

首筋に叔父の指が滑る。


「……っ」

目を閉じて、ただただ俺は震えた。
首筋からゆっくり調べるように指が鎖骨へ下りる、そしてもう片手は腰に下りていた。


「リラックスしないと、ね?」

叔父が耳元で囁く。