昨日のせいであまり眠れなかった。
ほぼ眠れずに、仕方ないので朝食の仕込みに入る。
今日は五穀米とジャガ芋の味噌汁と茄子の辛味噌炒めと白菜の辛子和えにしよう。

「あいつ……危険だ。上手く扱えよ。」

叔父さんが背後から冷蔵庫を漁りにやってきた。
叔父さんは魚肉ソーセージを常にチルド室に備蓄している。鮭も焼こう。
鮭は弁当用にも分けなきゃいけない。


「叔父さん?」


「気にするな、かっこいい台詞だから口にしてみたかっただけだ。」

叔父さんはお茶目な人だ。


「うわ、和食なんだ。いいなあ阿東の家。」

程なくして、ハル君がやって来る。


「叔父さんが朝パンにするとお腹壊しちゃうから和食にしてるんだ。」


「ふうん。食べていいか?それは弁当?」

卵焼きを指差す。


「二人じゃ多く作りすぎちゃうから、冷凍して小分けにしてから自作で冷凍食品にしているんだ。」


「いい主夫になれるな……美味そう、俺はいつもパンだからな。」


「も……、持ってく?」


「いいのか?」


「うん、二人でも余っちゃうから全然、助かるよ!」

夜に残り物食べるのには飽きていたところだ。