「なんだあれ、自分の意思で行動したんだぞ。」

凄く、苛々しているのが見て取れた。


「おじさんも悪気があって言ったんじゃないんだ、許してあげて?」

ぼくの言葉にも聞く耳を持たない……


「はい、申し訳ありません。」

90度のお辞儀をされた。前言撤回だ。


「は、ハル君はさ、多分俺が望まなければあれこれ動かなくて済むんだよね。なるべく口に出さないようにするから安心してよ。」

ハル君って言っちゃった……。


「阿呆か、どうしたって人間だし話すだろ。なるべく話さないよりは俺達なるべく近くに居た方が得策なんじゃないのか?ただし、授業中は前者を優先しよう……ってことだろ?糞おじさんの言い分は。」

糞じゃないけど、叔父さんの話をちゃんと理解しようとしてくれた。
鴨川君は優しい人だ。


「迷惑じゃない?」


「迷惑だけども、胡散臭い発明品に従ってると思われていることが不愉快だ、俺の意思で動いていることを証明してやろうじゃないか。」

ハル君、なんだか燃えている?


「……じゃあ、泊まるかな。」

ハル君の思い付きで、初めて友達を泊めることになってしまった。
まだ、心の準備が出来てないというのに!