「友達なんだ?」

叔父は品定めするように俺を見てくる。


「それがどうしたよ、それよりあんたが発明したもののせいで俺に迷惑がかかってるんだ、さっさと外してくれよ。」

不快さを隠せず、態度に出てしまう。


「無理だね。」

叔父にばっさり断られた。


「叔父さんお願い!」

阿東の頼みも聞き入れ無いようだ。


「物事には優先順位があるものだ、それにそのアンテナを取るには高圧な電力を流さないといけない。君の脳から自然剥離しないと障害が残る、最低一年はこのままだよ。」

目の前が真っ暗になり、俺は絶望感で満たされた。


「どうにかならないのか。」


「しつこいな。
君さ、うちの甥の奴隷なんだよ?ご主人様の命令を聞くのは当たり前、つまり君は友達でも何でもない。甥は友人を欲しがっていたんだからね。それを自覚して、うちの甥に尽くしたまえ、きっと役に立つボディーガードになるだろうから。」

俺達を追いやり、叔父は襖を勢い良く締めた。