シルクが水流の方へと向かったが、水の流れた跡が不自然に突然消えていた。 「なっ……なんだこの大量の血は!?」 そして水流の代わりにそこにあったのは、おびただしい血に染められた地面で。 その血痕の主はどうあっても生きていないことは見るよりも明らかであった。 「まさかブリスベンの血なのか?だとしたら……だとしたらブリスベンはどこにいったんだよ!?」 不可解な出来事に立ち尽くすシルクを、遥か後方でマリアがじっと見つめていた。