変わり果てた姿。
身震いするような障気を見にまとうその姿は悪魔そのものであった。
「そんな、リコ……」
シルクは後ずさる。
『さぁリコ。
貴様の闇でそこのガキをこの世界もろとも食い散らせ』
「はい、仰せのままにルシファー様。
――――『黒撃』」
『……ばかな』
闇の火柱が吹き上がり、そこにあった動植物だけでなく、全ての物体の細胞を崩していく。
表現はもはや1つしかできない。
そこに存在していた全てが消え去った。
「なんだこの力は……
これが本当にリコなのか?」
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