森の中を駆け抜けるシルク。
激しく脈が打たれる。
「ははは、震えが止まらないや……犯罪者を僕が追い掛ける時がくるなんてね。」
走りながらでもカタカタと腕が震えるのを感じる。
目の前にいるであろう男を見つけるのが怖くてたまらない。
「確か銃声はこの辺りから聞こえたはず……やっぱり、木に銃痕がある。」
2メートルほど先の木の幹に、小さな不自然な穴が空いていた。
シルクは辺りを見渡す。
「うん、血痕もない。逃げた跡もある……」
それは標的にされてしまった動物が無事である可能性を示唆していた。
シルクは震える腕をガッと掴み、深く深呼吸をする。
「……うん、助けるんだ僕が!!」
両手で自分の頬をパンと叩くとシルクは再び駆け出した。
ドン。パパパン。
ほんの僅か先から聞こえた銃声にシルクの歩調が速くなる。



