聖霊の宴


「マリアさん、僕はあの男を追います。あなたはすぐに安全な場所まで逃げてください。」

シルクは一目散に走り、マリアにそう告げた。

「危険よシルク。危ないわ。」

マリアがそう言うがシルクは立ち止まらない。

「あなたに会えて良かった。捜し物が見つかること祈ってます。」

シルクは森の中へと消える。

それを見届けたマリアの表情が何処か変わっていた。

「本当おもしろい子。でもあの獲物は私達のものよ。ねぇ?『ウンディーネ』」

マリアの呼び掛けに反応して、マリアの鞄の中で何かが光った。

『そうよ。あれは私達の獲物。あんなガキに盗られてなるものですか。』

尾鰭の付いた精霊。

人魚の様に美しい容姿だが、性格は悪魔の様に無慈悲である。

水を自在に操る精霊ウンディーネ。

マリアは鞄から腕輪を取出し左腕につける。

「さぁ、いくわよウンディーネ。」