「錬金術師『アーケイム・スカーレット』。魔導士『ヴァイズ・ブリンガー』。魔闘士『ブレイブ・サミュレット』。祈祷士『プリエスト・ロッカレッチ』。先導士『ロウラル・クリリエント』。」
教典や伝承に登場する様な人物達。
それが実在していたと言う話にシルクは疑いを隠せないでいた。
「彼らに類似した能力を有するモノ達を、彼らのファーストネームから取り、それぞれにこう呼ぶ様になった。
錬金術師『アルケミスト』。魔導士『ウィザード』。魔闘士『ブレイバー』。祈祷士『プリースト』。先導士『ロウアー』。
君はその錬金術師、アーケイム・スカーレットの血を引く者なのだよ。」
自らの祖先の知られざる事実にシルクは驚愕していた。
「も、もし。僕の祖先がその錬金術師であったとして、僕がこの聖霊の宴に呼ばれて理由は何なのですか?」
「簡単なことだよ……その5人がアバンカールトを初めて封印した者達だったのだから。故に彼らの血を引く者達が宴に呼ばれる。その中でも特に力のある物がアバンカールトを封印し王となるのだ。」



