「もう1つは『元大陸王』。
……はっ!まさかもう1人っていうのは!?」
シルクはワイズを見る。
その表情を見てワイズは笑う。
「そういうことさシルク。
我々の仲間、もう1人はフレアだ」
心強い味方の名前にシルクは無意識に握りこぶしをつくっていた。
「フレアには重大な仕事を請け負ってもらっている。
我々は少しでも早くフレアの元に駆けつけなければならない。」
「では、晩秋と厳冬、どちらを狙うのですか?」
マリアの問いにワイズは目を瞑った。
しばらく沈黙が流れ、リオンが紅茶をすする音が時折聞こえた。
「我々が狙うのは……
厳冬の大陸王、サスケだ」



