「驚いているようだね。君は『錬金術師』の血を引いているのだよ。」 サモンはシルクに微笑みながらそう言った。 「かつてアバンカールトが封印されず、ある場所に安置されていた頃。大地には魔力が満ちていた。」 ドクン。ドクン。と拍動が耳の中で弾ける。 得体の知れない自らの能力にシルクは困惑していたのだった。 「満ちあふれた魔力を特に上手く扱うことが出来た5人は今では伝承として伝えられている。」