シルクは能力を解きフレアを解放した。

「第一の試練で囚人を根こそぎ生け捕りにした時から、面白いやつだと思ってはいたが……

オレ様の想定を大幅に超える成長を遂げていて、少なからず驚かされた」

そう言ったフレアの顔は晴れ晴れしく、どこか肩の荷が取れたかのようにも見えた。

フレアは自らの右腕にはめられた腕輪を取る。

「これを受け取った瞬間からシルク、お前がこのサマー・グラウンドの大陸王となる」

フレアは大陸王の証である『立夏の腕輪』をゆっくりとシルクに差し出す。