『シルク……!』 ミカエルの心配をシルクは右手をあげて制止した。 「ミカエル……『鍵』を」 シルクから辺りに伝わる緊張感にフレアは笑う。 『分かりました。受け取りなさいシルク』 ミカエルの合わせた手から温かな光が溢れだし、その手に純白の鍵が現れる。 シンプルな鍵の持ち手部分には小さな翼が左右対称にあしらわれていた。 「これが僕の今出し得る限り最高の力です、フレア王――開け『ヘブンズ・ドア=天界の扉=』」