カラン。 硬質な何かがシルクの手に落ちた。 「……?腕輪?」 ソレは、本来ならば何かの宝石が埋め込まれるのであろう、中央の窪みが曝されている腕輪だった。 「いったい何なんだこの腕輪は?」 シルクは腕輪を一先ずポストの上に置き、封筒の中に入っていた手紙を取り出し読み始めた。