「ホーホー。ホーホー。」 暗い森の中。 シルクはどこかに向かっていた。 「青コノハズクか……こんな時間に見るなんて不吉な……」 青いフクロウが、シルクをじっと見ながら首を回す。 青コノハズクを見ることは不吉な前兆と言われていた。 「……何かに導かれている様な気がする。」 シルクの足が自然と動く。 ゆっくりゆっくりと村から離れ、大きなキャンプファイアの光すらも見えなくなった頃。 月が完全に何かに覆い隠されるのだった。