かなりギリギリやったな……。
俺はその場に座り込んだ。
もうちょっと鍛えなあかん言うことか…。
「か…楓…。」
ハーヴィスの声が聞こえ、激痛を抑えて立ち上がってハーヴィスの方に向かった。
「私はもう…血を使い果たした…。この体には…も…もう何も流れていない…。」
ハーヴィスの体はシワシワになっていく。
「…これで…母に…会える…。…この無限のじ…地獄…から…解放され…る…」
嬉しそうにハーヴィスが言った。
「楓…。感…謝…する。最後に……私と本気で戦ってくれて…ありがとう…。これで…もう思い残すことは…何も……ない…。」
「感謝されたくないわ。せっかくいいライバルに出会えた思たら死ぬんやから。」
俺はハーヴィスを見て言った。
「こんな…化物を…ライ…バルにして…くれるのか…?」
ハーヴィスは驚いて俺を見た。
「関係あらへん。俺もこんなやし…今更吸血鬼やからって別に構へんよ。同じこの世界に住んでんねやから化物やからとか関係あらへん。違うか?」
俺は笑って言った。
「やはり…面白いな…君は…。わた…し…も…君を…永遠のライバル…と…して…思って…おこう…。」
ハーヴィスも笑った。
「当たり前や!俺の雷爪一閃止めたのお前が初めてなんやからそれくらい当然や!」
「あり…がとう…。最後に…いい友に…出会えた…。それ…だけ…で…充分だ…。楽しい…人生……だっ…た…。」
ハーヴィスの体がゆっくり灰に変わっていく。
「今度また会おうや。そして…また戦うんや!どや?楽しみが増えたで?」
そう言うとハーヴィスは微笑む。
「確かに…楽しみ…だ…。その…時が来たら…酒でも…酌み交わそう…。」
「それもえぇな。楽しみやわ!」
そう言うと、ハーヴィスは微笑んだまま灰になり、風に吹かれて消えた。
「あぁ…!迷惑な死に方してから…。灰が目に入って…涙出てきたやないか…!」
またな……。
ハーヴィス…。
