始末屋



―赤坂邸―



「……鳴海の方も…始末屋を雇ったそうだ。それも…わざわざ本州の扇杜まで行って雇ったらしい。」


窓から景色を見ながら統さんが言った。


二朗は退屈そうにソファーに座って、アクビをしながら聞いていた。



「雪像を私に取られるのが怖くなったか…。あの雪像は絶対…私の物にしてやる!!」


机を叩いて統さんは言った。


「大丈夫ですよ。どんな人が来ようが…所詮は本州でぬくぬくやっている人です。私達が失敗する訳がありません。」


落ち着いて統さんに言った。



すると、統さんは私を見て微笑む。



「そうだったな。護り屋史朗と二朗ならば…万が一にも失敗はないだろう。引き続き私の物になる雪像と私を護ってくれ。」



私は頭を下げて二朗と一緒に部屋から出る。



「兄貴…あいつ大丈夫か?自分の物になる雪像を護れって…俺達に何を期待してるんだ?」


二朗は私に聞く。


「二朗。依頼人を疑ってはいけませんし、深い詮索をしてはいけません。お金をもらい‥依頼を受けた以上はあの方の言うことに従わないといけないんです。」


歩きながら答えると、二朗は納得してないような顔をした。


「由莉恵。晴。」


私が呼ぶと、すぐに2人は私の所に来た。


「鳴海さんが雇った方は今日到着しているはずです。だとすれば…明日には行動するでしょう。あなた達は雪像を護りなさい。私と二朗は統さんの護衛に入ります。明日…あなた達は個展が開いたと同時に雪像が保管されてる場所に侵入しなさい。わかりましたか?」



「「はい!!」」



始末屋ねぇ…。


少しは楽しめるでしょうか。