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眩しい光に、私は目が覚めた。
時計を見ると10分47分…
受験勉強という生き地獄から抜け出せたのだから、少しは気が抜けるのも仕方ない。
厳しい親も何も言って来ない…
昨日は、ちょっぴり遅くなったけど、
「気をつけなさいよ?」
しか言われなかった。
なんか受験って勉強はめんどくさいけど、受かれば天国だね。
そう欠伸しながら思った。
───夏希おはよー!
「おはよ…って、え?」
聞こえてきた声に無意識に返事をしてしまった。
眠たかった目もいっきに覚める。
不気味すぎる…!
私以外、誰もいない部屋なのに、誰かの声が聞こえたんだよ?
───返事くれたの初めてだなっ。
なぜか喜んでるし…
それが何だか可笑しくて私も笑っていた。
あなたは誰?



