愛してるの言葉だけで。



私、行っていいの?

……行っていいんだよね。


自信を持たなくちゃ!


私は山田さん達に笑顔を見せると、急いで向かった。



「坂井さん!私の隣に来なよ!」


「ありがとう…山田さん」



そう言うと山田さんは何か納得してないような微妙な表情を浮かべた。


…私、なにか変なこと言ったかな?



「その……山田さんってやめない?千尋でいいよ!」


「え?千尋ちゃん?」


「んー…まぁいっか。なれたら呼び捨てにしてね?私、夏希って呼ぶから~」



また、友達ができた…!

千尋ちゃん。


あれ?そういえば…



「千尋ちゃん、未央ちゃん知らない?」


「ん?あー、なんか打ち上げは出れないんだって…」



そうなんだ…

なんか、ちょっと寂しいな。



「はーい。じゃあ、撮るよ?」



先生のその呼び掛けに、みんなが一気に前を向いた。



「1+1はー?」


『にぃー!!』



私の幸せが、一枚の写真に納められた。

みんな優しい笑顔で笑っていた。