愛してるの言葉だけで。




急いでみんなのところに行くと、みんなが不安そうな表情を浮かべてそわそわしていた。


みんな…!!



「あ!坂井さんだ」



その声にみんなが反応し、一気に私はみんなに囲まれた。


一瞬のことに私はびっくりした。



「坂井さん遅いよ~」

「坂井さんがいないと始まんないじゃん」

「マジで俺ら心配したんだからな…」



私を待っててくれたの?

私を心配してくれてたの?


みんな…


みんな、心配させてごめんなさい。
みんな、待っててくれてありがとう。



私…嬉しい。

正直、私は心配されてるなんて思ってなかったの……



「あー、泣かないでー」



そう言って山田さんが私を強く抱きしめてくれた。

女の子に抱きしめられたの麻子と花菜以外で初めてだ…



「可愛い顔がもったいないよ?」


「あーあ…聖也が泣かした!」


「って俺かよ!」



みんな大声で笑っていた。

私も泣きながら笑っていたんだ。

一人を除いて…