愛してるの言葉だけで。




私は急いで体育倉庫に向かった。

…何で体育倉庫?



「あれ?どこだろ…」



体育倉庫の前に来てみたものの…

人の気配は全くといってなかった。


そういえば、差出人もわからないのに来ても大丈夫だったのかな?


体育倉庫付近を歩いて人を探した。



いるとは思わなかったけれど、一応体育倉庫の中も覗いて見てみた時……


──ドンッ…


「きゃ!…」



誰かに背中を押された私は体育倉庫に入るかたちになった。


その後はあっという間で、体育倉庫の扉が勢いよく閉まって視界が真っ暗になった。



「いたたたた…」



誰かにに押された衝撃でしりもちをついてしまったよう。


私は"とりあえず外に出よう"と扉に手をかけたのだが…。



「あれ…」


──ガチャガチャ…


「なんで…」


──ガチャガチャガチャ…


なんで開かないの…?