愛してるの言葉だけで。




「頑張ろうな?夏希ちゃん!」


「うん!」



それから私と未央ちゃんと聖也くんと時々新井くんも混じって話していた。


なんか、こうやってふざけて騒いで過ごすって幸せだなぁ…


そして、楽しい時間はあっという間に過ぎて行った。


もう少しすると私達のクラスの出番がくる。



「夏希ちゃん…落ちてたよ?」


「え?…」



未央ちゃんは、私に落ちていたと手紙を渡してきた。


…夏希さんへ。

誰からの手紙だろ…?



[ 夏希さんへ
  突然のお手紙すいません。
  迷惑でしょうか?

  お会いして話したいので、
  10時に体育倉庫に来てください。
  絶対に来てくださいね。    ]



10時って…
出番の20分前じゃない?


無理に決まってる。

現在の時刻…9時56分。


私は迷いに迷って行くことにした。

だって、誰かが私を待っていたら……そう思うと行かずにはいられない。