新友、親友、心友、真友、信友、深友、神友……
いろんな『しんゆう』があるけれど、私達三人はどれでも当てはまると思う。
私達はそのぐらい強い絆で結ばれた。
私は一生変わらない友情を手に入れたんだと、心の底から喜んだ。
「夏希は、いい友達に恵まれてんな」
「へへへ、でしょ~」
私は濡れた髪をタオルで乾かしながら軋むベッドに座った。
「しっかり乾かせよ~」
「……お父さんみたい」
「誰がお父さんだ!俺がお父さんなら…夏希は、ばばぁだ!」
なぜ!?
てか誰がばばぁなもんですか!
そう言いたかったけど、睡魔に襲われた私は言えなかった。
そのままベッドに倒れ込んで重たい瞼を無理矢理こじ開けた。
「幸信…おやすみ」
「ふっ…おやすみ」
笑顔を見せながらそう言って触れられないのに私の頭を撫でてくれた。
"感触"はない。
だけど、触れられた"感覚"はある。
しあわせだなぁ…
その幸せな気持ちを胸いっぱいにして眠りについた。
幸信…
私は幸せだったよ。
幸信は、幸せだった?──



