愛してるの言葉だけで。




その日の放課後、私は麻子と花菜といつもの喫茶店に集まっていた。



「夏希!久しぶり~」


「ちょっと会わないうちに可愛さが増したんじゃない?」



少し会ってないだけでも、不安が尽きなかった。


私のこと忘れてしまったのではないか、

私のこと友達と思ってくれていないのではないか、

もう、三人で集まることはなくなってしまうのではないか、


色々不安だった。


だけど、一目見ただけで二人が私を大切に思ってくれていることがわかった。



久しぶりの再会を喜んだ後は、当たり前に自分達の学校の話が始まった。



麻子は見事にクラスの女子の中心的存在になっていた。


花菜は相変わらず頭がよく、先生に慕われていて男子にモテているらしい。


「全て断ったけど」と言った花菜に麻子が怒ったのは言うまでもない。