「覚えてない……」
「じゃあ、幼なじみだったゆうちゃんのことは覚えてる?」
「ゆうちゃん?……私に幼なじみとかいたっけ?」
私は記憶を必死に辿ったけど、
でも『ゆうちゃん』なんて人は一人として浮かばない。
そして少し頭が痛いのは気のせい?
「そう……」
お母さんの悲しそうな顔…
ねぇ、お母さんとお父さんは、どうしてそんなに悲しそうな顔をしてるの?
胸と頭が痛い。
「明日はね、幼なじみの松田幸信くんの命日なの」
松田……
……幸信?
ただの偶然…だよね?
まさか、ね?
得体の知れない恐怖心を抱く心に、私は震えた。



