「夏希ちゃん!」 その大きな声にびっくりして私は後ろを振り返った。 聖也くん…? 「ちょっといいかな?」 「う、うん……」 私はうなずいた。 聖也くんは、ここじゃ話せないからと言って移動し始めた。 私は、ただ聖也くんについて行くだけ。 どこに行くんだろ? 「ここでいいかな?」 「…音楽室?」 なんで音楽室なんだろうか? でも、ピアノを見ると合唱コンクールのことを思い出して心が癒された。 …あれっ? 素直に笑いたいけど、顔の筋肉が固まっていて上手く笑えない。