「神崎さん。ちょっと来てくれるよね」

キモ山…

「結…」

辺りを見回す。

「早く来い!!」

腕を強く掴まれる。

「…痛っ」

腕に食い込むキモ山の指。

痛さに顔をしかめる。

「斉藤君のコト本気なの?向こうは何股かけてんのかな~」

思わず顔を上げる。

「遊ばれてるって気付かなかったの?」

血の気が一気に引いた気がした。