ワタシは今こそ自分がどういう人間なのか自覚した。

ゆっくりと顔を上げて叔父さんに向き直って言った。

「分かった。ワタシ警察行って自分のした事はなす」

ワタシのセリフに叔父さんの表情もやわらいだ。

「それがいい。育恵なら自分で決断してくれると信じてたぞ」

「でも信じて欲しいんだけど、まさか死んじゃうなんて思わなかった!」

「それも分かってる。そうじゃなきゃ、とっくに警察だ」

「うん…ありがとう。それと本当にゴメンナサイ」

叔父さんは黙ってワタシの肩を軽くたたいた。

ワタシはうつむいて本当の表情を隠した。