「ギャーーーーーーッ」
 「ひぃーーーっ………」

 麗子は骨のみを残して無くなった前腕部悲鳴を上げながら見ている。

 そして白銀の矢は、生き物の様に骨を這い手首の方へ移動して行き、手の肉が消滅するのと同時に手首の関節から先と一緒にボトリと地に落ちた。

 「ひぃーーーっ……」

 麗子は、悲鳴を上げながら走り出したが、アルテミスの放った矢が麗子の左脚を捕らえた。

 …ドスッ………

 ブバッグ……チャグチャッ………

 脚の肉が溶け膝からゴキリと音を立てちぎれ落ち、麗子はバランスを崩し地に倒れ込む。

 そして麗子は恐怖に引き攣った顔で後へと振り向いたが、そこに居たのは予想に反しデュラハンではなく馬に跨がった女だった。