そして、噴水前の柱には新に祥子の惨殺体が浮かび上がており、その死を伝えていた。

 今日の朝食は祥子なのだろうか。

 皆がそう思っていると、時計塔の鐘が鳴り扉が開いた。

 中へ入って行くと、テーブルの上に何時もの様に料理が並べてある。

 しかし、それは人の肉ではなく別の生き物の肉の様だ。

 〈今日は、特別に猪の肉を用意してやった〉
 〈十分に堪能するが良い〉

 デュラハンの声が何処からともなく聞こえて来た。

 そして皆は、テーブルの前に座り食事を始めた。

 今まで人肉を食べていたせいか、猪の肉がとても美味しく感じられる。

 そして、皆は一心不乱に猪の肉に喰らい付いた。

 そして、皆は時と共に再び散り散りに去って行った。